第10章 罪の対価 ⚠
ぼんやりとしている内に、どんどん空が白じんでくる
急がなきゃ、、、
教会の朝は早い
それに、今日は昼食をベポ達が食べにここに来たいと言っていた
その準備もしておきたい
主人公は服を拾い上げようとして屈んだ瞬間に、息を呑んだ
自分の身体中につけられている鬱血痕を目にしてしまったから
紅い花が咲いたような、いわゆるキスマーク、、、、これはそんな生易しいものではない
胸元や下腹部、内腿に至るまで、何箇所も刻まれているそのどれもが、濃い紫色に醜く鬱血していた
時には酷く噛み付かれたのだろう、ところどころに歯型もくっきりとついている
どれも、深く濃くつけられていた
ローはどんな気持ちで、これを刻んでいるのだろうか、、、、?
思わず自嘲の笑みが溢れる
そんなのはわかりきっている
憎しみを込めて、全ては主人公を傷つける為だ
とりあえず、すぐに身体を洗いたかった
こんな身体のまま、礼拝堂に足を踏み入れるわけには絶対にいかない
どんなに洗ったところで、穢れたこの身がきれいになるとは思えなかったが、、、、
せめて、表面上だけでも清めて神の前に立ちたい
―――主よ、、、どうかお許し下さい、、、
教えに背き、助けてくれた神父様をも裏切り、死んでもいいと、、、、、全てを投げ出そうとしたくせに
実際にこの身をローに差し出している地点で、私には神の前に立つ資格もないのだろう
でも、神父様から与えられた大切なこの教会の仕事を投げ出すなんて考えもできない
自分でも矛盾だらけなのは、わかっていた
でも、どうしたら良いかなんてわからない
鼻の奥がツンとなったと思うと、途端に目頭が熱くなり涙が溢れた
愚かなのはわかっている
わかっていながら、自ら罪咎を犯しているのだ
そして、同時に考えているのだ
彼は、今夜も来るのだろうか、、、、
いや、来てくれるのだろうか、、、、と
ゾッとする程に冷たい水を頭から浴びよう
そうしたら、少しは冷静になれるかもしれない