第10章 罪の対価 ⚠
湧き上がるのは
激しい怒り
凛として答えた主人公が、あまりにも愚かしく思えイライラする
―――コイツ、、、、
―――どうしてやろうか、、、
そんな濡れた瞳で、傷ついた顔をしても
心の中は、ドス黒い欺瞞に満ちているくせに
こうやって
この女は10年前も、同じように自分を翻弄したのだ
―――この女の
―――憎たらしいまでに偽善者ぶったその顔を
―――苦痛と自己嫌悪に歪ませてやりたい
気がつけば、、、、
主人公の腕を掴み、そのまま強引に引き寄せていた
いとも簡単に、彼女はローの腕の中に捕らえられた
驚いた顔が、酷く煩わしい
自分と比べ、頼りないほどに細い腕
―――こんなに、細い腕でッ!!
頭の中の言葉が、遂には口から出た
『お前、、、、ふざけンなよ!!』
怒りを込めて睨みつけたけれど、主人公は毅然と言い放った
『ふざけてなんか、、、ないわ。』
蒼い瞳は、もう不安に揺れてはいない
真っ直ぐに強い意思を込めて、俺を見つめ返してくる
―――これがふざけてなくて、、、
―――なんだと言うんだッ、、‼
―――ふざけンなッ!!
『、、、こんな風に、、、されてもかよ?』
彼女の驚いた顔もお構いなしに、そのまま掴んだ腕に力を込めた
ローの手の中で、主人公の細い骨が軋む
ギリギリと徐々に力を込めると、彼女が痛みで顔を歪めた
あと少し力を入れたら、簡単に折れてしまうだろう
その一歩手前のところまで容赦なく力を込めた
―――ヒステリックに喚いて、自分が間違っていた、やはり自分にはできはしないと、、、ッ
―――泣いて、俺に許しを乞えよッ!
―――10年前から、お前は変わってないのだと!
―――偽善という仮面をつけて、裏切りくらい何とも思わない、冷たい女なのだとッ
―――そう、証明してみろよッ!!
彼女がグシャリと顔を歪めたので
痛みか恐怖で泣くのかと思った
それなのに
主人公は、泣くように笑った
『、、、、ええ。私にできる事なら。』