第10章 罪の対価 ⚠
『それなのに、お前は、、、。』
『まさか、こんな平和ボケした島でのうのうと暮らしているとはな、、、、。まったく、反吐が出るぜ、、。』
その言葉に、主人公は息を飲んだ
涙を流したまま息をするのも忘れたように、濡れた瞳でひたと俺を見つめる
そんな彼女を蔑むように冷たく見下ろし、視線を絡めたまま、はっきりと告げた
『いいか、、、。俺は、絶対に、お前を、許さねェ。』
コラさんは死んだのに、、、
自分は辛酸を舐めるように生きてきたのに、、、
許せる筈がなかった
―――許さねェ、、、!!
しかし何より、一番許せないのは、、、
10年も前の裏切りに
今だに傷ついている
女々しい自分自身だ
一層、滑稽で笑えてくる
『お前にとって、あの事は、、、、。きれいさっぱり忘れてやり直せる程度の事だったんだな。』
―――絶対に、お前を、許さねェ
はっきりと、口に出してみると、、、、心の中をドロドロと嫌なモノが侵食していった
それは底なし沼より深い、漆黒の闇
ああ、この感情は、、、
よく知っている、、、
全てを憎み、怨み、呪っていたあの頃と同じ、、、
その感情は酷く懐かしくさえもあり、ローは目を細めた
暗い笑みさえ、浮かべていたかもしれない
ドロドロと、、、、確実に思考までも、呑み込まれていく
主人公と再会してからの数日間
モヤモヤと悩んでいた感情は、気付いてしまえば酷く簡単なものだった
結局のところ、どんな言葉で誤魔化してみても、、、
今でも自分は憎んでいるのだ
10年前のあの日からずっと
純粋そうな顔をして、金の為に平気で俺を裏切った目の前の女を
主人公に対し、憎悪以外の感情なんて持ちよう筈はないのだ