第10章 罪の対価 ⚠
『、、、鍵ぐらい、ちゃんと閉めとけよ。』
そう言うと、彼女は少し悩ましげな顔をしたあと、口ごもりながらこういった
『、、でも、礼拝堂は開けておかないと、、、。』
こちらの意図がまるで伝わっていない
『、、、、危ねェだろうが。』
ハッキリ言ってやると、ようやくわかったようだ
何がそんなに嬉しいんだか、パッと顔を輝かせたかと思えば、自分の部屋には頑丈な鍵がついているから大丈夫なのだと必死な顔をして説明してくる
鍵ぐらい、壊しちまえば意味ねェじゃねェか
どうせなら船大工のおっさんに、ちょっとやそっとじゃ壊れない頑丈な鉄の扉でもつけてもらえと、本気で言ったのだが、、、、
主人公は冗談だと思って、笑っていた
大体、危機管理ができちゃいねェんだよ、、、
だから、あんなクソみたいな奴らに狙われるんだろうが、、、、
―――『皆でマワそうぜ。』
酒場の男達の会話を思い出す
もし、あの時、、、ローが気がついていなかったら
今頃、コイツは―――
再び、はらわたが煮えくり返るほどの怒りが湧き上がるのを感じた
やはりあの男達は、殺すべきだったかもしれない
身体中をバラバラに切り刻み、その肉片を全て焼いてしまったとしても、、、まだ気が済みそうになかった
そんなローに、主人公はフワリと笑って言った
『ありがとう、、、。ロー。』
その顔があまりにも無防備で、昔のまんまだったから、、
ローは一瞬、言葉に詰まってしまった
調子狂うじゃねェか、、、、
『、、、ンだよ。』
そう言ったら主人公は、今度はクスクスと可笑しそうに笑った
笑われてムカついても良い筈なのに、、、何故か腹は立たなかった
代わりに胸に広がるのは、焦れったいような感情
自分でも理解できない感情は、不快極まりない
不快なのに、、、目の前の主人公の笑顔を見たら、心にふと暖かい火が灯るような、そんな感覚だった
遠い昔、、、自分は確かにその感情を知っていたような、、、
そんな気もして、ローは困惑した
しかし
次の瞬間
主人公の言葉にローは、一気に胸が冷えていくのを感じた