第9章 届かない気持ち
『そういえば、、、コラソンは今どうしてるの?』
その言葉に、、、、、一瞬で
ローの、柔らかかった表情は固まった
みるみるうちに、険しい顔つきになっていく
驚き、悲しみ、苦しみ、戸惑い、、、、その全てにも見えるのに、、、、
主人公が見つめ返した時には、もう何も読み取れない瞳になっていた
そして
「、、ま、、れ。」
「え?」
「黙れ!!!」
ローの大きな声が礼拝堂に響く
すぅっと、、、周りの温度が下がった気がした
それは気のせいではなく、ゾクゾクする位に寒くて、、、、
主人公は無意識に数歩、後ずさりしていた
主人公の先程の一言が、ローの逆鱗に触れてしまったのだと、、、、気づいた時には、遅かった
目の前には、、、、先程まで自分を心配していてくれていたローはもういない
代わりにいるのは、明らかな怒りを瞳に携え、冷たく主人公を見下ろすローの姿
抑えきれない怒気と、禍々しいオーラを体中に纏いながら、暗い瞳でこちらを睨んでいる
不機嫌なローはこの数日で見慣れていたものの、、、今の彼の怒りは、その比ではない
どうすることもできなくて、、、、、
主人公はローの言葉をじっと待った
「、、、、、裏切ったお前が、、、」
「あの人の名前を、口にすんじゃねェ、、、。」
憎しみが込められた、明らかな拒絶
ローの腕が伸びてきて、言葉をなくした主人公の顎をきつく掴む
冷たい手だった
踏み出した彼は、主人公のすぐ目の前にいた
今だに状況が飲み込めない主人公の顎をきつく上げ、無理矢理に視線を合わされる
「そんなに知りたいなら、教えてやろうか?」
笑顔というにはあまりにも陰惨に唇を歪め、ローは冷めた眼差しを主人公に向けた
「コラさんはな、、、。コラソンは、、、!」
ローは今度こそ、苦しそうにぐしゃりと顔を歪めた
「死んだんだよ!!、、、あの島を出て、すぐにな!!」
コラソンが、、、、
死んだ、、、、、?
顎を掴まれている、その冷たい手で
心臓までも掴まれたのかと思った