第2章 暗闇に差し込んだ光
必死な顔で登る主人公
登り慣れてるんじゃないのかよ、、、、
登り慣れているんだろうが、、、、なんというか動きを見ていたらわかる
運動能力は低そうだ
あと一歩のところで、どんくさいミノムシは手が届かないのかローのいる大枝に「う〜ん!」と手を伸ばしている。
「チッ、、、どんくせェ。」
そう言いながら、ローはつい手を貸してしまった
ミノムシをぐ〜んと大枝まで引っ張り上げてやる
「わ〜ありがとう!」
最後の砦をワープできたミノムシは、とびきりの笑顔で笑った
「・・・ッ!、、、ヒナ見るんだろ!」
驚いて、つい乱暴に言ってしまう
本来の目的を思い出した主人公は、またもやおれの手をとった
小さな手を、、、わざわざ振りほどく気にはなれなかった
主人公の小さな手に引かれながら、枝を分けて進む
「ここよ。」
一段、高い木の枝を主人公が指差した
「そおっと見てね。」
まるで秘密を話すみたいに小さな声で、主人公がローに言った
何故かドキリとした
言われた通り、静かに二人で巣を覗き込んだ
巣には、、、立派な山鳩が大事そうに何かを抱えている
いきなりの侵入者に気づき、山鳩が「ホッホッ!」と、警戒して羽を広げる
「おい!大丈夫なのかよ!」
驚いたローが、控えめに声をあげた
「大丈夫よ。ハトさんとは仲良しなの。うちにいつもエサを食べに来るのよ。」
ちょっと待ってね、、、と主人公が言いながら山鳩に向き合った
「こんにちは。ハトさん。ご機嫌いかが?」
コイツ、、、普通にハトに話しかけてる、、、
最初こそ、見慣れない侵入者に警戒していた山鳩だったが、、、、主人公の姿を確認すると「クルックルッ」と鳴き、安心したのか、広げた羽をゆっくり戻し再び落ち着いて座り込んだ
なるほど、主人公が一方的に仲良く思っているわけではなさそうだ