第9章 届かない気持ち
しかし、ローは性欲の捌け口としてしか女を見ていない
近寄ってくる女を煩わしそうに見る最近のローの目つきは、性欲の捌け口ですら怪しい感じだ
実際に10代の時よりかは女遊びも、グッと減っているのだって事実だ
今だって胸がやたらデカイ色っぽい店員の女が、酒を運んだついでにチラリチラリとローを盗み見している
これみよがしに、立派なお胸をローにアピールしているが、、、、ローは目線すら合わそうとはしない
シャチからすれば羨ましいの一言につきるシチュエーションでも、ローは徹底していた
いつでもローはそうだ
自分にとって有益か無益か、その2択だ
常にクールで冷静沈着
だからこそ、、、、主人公に対するローの反応にシャチは驚いた
明らかに主人公に対して、苛立ったり、怒ったり、不機嫌になったり、、、、おおよそマイナスの感情ばかりなのだが、普段ローが他人に見せる反応とは明らかに違う
なんというか、とても人間らしい
そんな姿はシャチやペンギン、ベポだけにしか見せないローの姿だ
主人公みたいな子がいれば、絶対に覚えているはずだけど、、、
しかし、シャチの記憶の引き出しをひっくり返してみても、主人公はその中にはいない
『昔の女』説じゃないなら、何なんだ?
シャチは頭をひねって考えてみたが、一向にわからなかった