第9章 届かない気持ち
「オイ、あんまりウロウロするなよ。今度は知らねェぞ。」
うん、ありがとう。、、と言いかけて、慌ててきちんと言い直す
「、、、はい。今度からは、ご迷惑をおかけしないよう気をつけます。すみませんでした。」
助けてもらったからといって、あまりローに馴れ馴れしくしてはいけない
ローは決して望んでいない
彼は昔から優しいのだ、、、憎んでる主人公すらも助けてくれる程に
しかし、彼の優しさを履き違えてはいけない
彼はただ、目の前の困っている人を助けただけ
つい、先日言われたばかりではないか
(妙な真似してみろ。容赦しねェからな。)
だから、、、きちんと距離はとるべきだ
ローはそんな主人公に、眉間にシワを寄せた
そんな風に言われてしまえば、もう何も言えなくなる
さっきはローを見て花が開いたように、笑ったクセに、、、
もう表情は固くなり、あからさまにローと距離を取ろうとしているのが丸わかりだ
チッ、、、、
やっぱり何を考えてンのか、さっぱりわかんねェ
それ以上考えたら、またイライラしそうだったのでそこで考えるのをやめた
大体コイツの顔色を気にする必要なんてどこにもねェじゃねェか
「おい、ベポ!!そこのどんくさいヤツをしっかり見張っとけ!」
つい、声を荒げて言うと、主人公がビクリとしたのがわかった
「ア、アイアイ!キャプテン!」
ベポが気合を入れ直して、敬礼する
「わけわかんねー。」
「だな。オレもだ。」
(確かに、主人公はキャプテンを“ロー”って名前で読んだよな)
(それに、何だ?あの雰囲気?)
シャチとペンギンは、そろって首をかしげた