第9章 届かない気持ち
いまだに呆然としている主人公にシャチが言った
「あ、言ってなかったっけ!キャプテンは能力者なんだ。」
「、、、能、力者、、?」
「悪魔の実って知ってる?」
主人公はコクリと頷いた
聞いたことはある
でも、実際に食べた人、いわゆる“能力者”は見たことない
「キャプテンはさ、悪魔の実の能力者なんだ。」
「、、ローが、悪魔の実の、、、能力者、、?」
いまだに信じられず、自分に言い聞かせるように呟いた
「キャプテンはオペオペの実ってのを食っててさ。さっきのはその能力の一つなんだ。他にも能力は色々あるんだけどな。」
「まず、飲みかけのコーヒーと、落っこちかけた主人公とを入れ替えた。それから海に落っこちちまったマグカップを、今また、その辺の石コロと交換したってわけ。」
((いつもは、コーヒー落とすとか絶対ありえねェんだけど、、、))
という、言葉は飲みこんで、シャチとペンギンが先程の状況を主人公に説明した
じゃあ、ローは、、、、
もしかしなくても、、、私を助けてくれたの??
途端に、胸の中に温かいものが込み上げる
ローは足を滑らせた、主人公を助けてくれたのだ
憎まれてる筈なのに、助けてくれた
それなのに、、、、
自分はローを、、、
突き飛ばしてしまった
サーっと血の気が引いていく
彼が怒るのは当たり前
やってしまった、、、
これが、シャチやペンギンだったら恐らく違っていたと思う
ローだったから、、、あんなに近くで抱きとめられて驚いたのだ
今更ながら、先程の事を思い出し赤面した
ローのしっかりとした固い胸板と、驚く程に逞しい腕に抱き止められたことを思い出し胸が早くなる
でもいくら驚いたとはいえ、突き飛ばすなんて、、、
ああ、謝るしかない、、、!
「あの、、、ロー、ごめんなさい!すごく、驚いてしまって。」
「ありがとうっ!助けてくれて、、!」
きちんと頭を下げてお礼を言うと、ローは片眉をピクリとあげた
そして、ギロリと睨まれた
やっぱり、かなり怒っているらしい