第8章 憎しみの形
「仕方ねェ。ただし、、。」
ローにギロリと睨まれる
「これで、恩をきせるつもりならお門違いだ。お前に金なんて払わねェぞ。修理屋には払うがな。」
その言葉に一瞬だけ、主人公は傷ついた顔をした
しかしすぐに、にっこりと笑った
生意気な言葉と共に
「勘違いしないで。あなたの為じゃないわ。お礼だって言ったでしょ。」
そして彼女は、フイッと背を向けてしまった
やはり、気のせいだったらしい
「とにかく、、、。妙な真似してみろ。容赦しねェからな。」
ローは最後にそう言ったきり、黙りこくってしまった
背を向けた主人公が、涙を零したとは知らずに
(お前に金なんて払わねェぞ。)
(また、騙そうとしてるんじゃないだろうな?)
先程まで負けじと息まいていたのが嘘みたいに、心が折れた
お前のことなんて、まるで信用してない、、、そう言われているようで
泣くなんて、、、ッ
思わず溢れてしまった涙を、主人公は必死で瞬きで散らした
ローの力になりたいだけ、、、そう素直に言えたなら、どんなに楽だろう
しかし、彼は私の助けなんて微塵も望んでいない
言ったところで信じてなんてもらえない
だったら彼の負担にならないよう、どんなに嫌な女だと思われても仕方がない
予想以上の胸の痛みが去るまで、主人公はギュッと胸を押さえた
そんな二人の様子を知ってか知らずか
ニ人と一匹が離れた場所から声をかけた
「お〜い!もう、話は終わった?」
ベポがニコニコと近づいてくる
それだけでなんだか、ローとのピリピリとした空気を和ませてくれる