第8章 憎しみの形
「ちょっと、、、キャプテン!」
いつまでたっても返事もしない、それどころ主人公に噛みつかんばかりに睨みつける船長にシャチ達が慌ててフォローする
「う、うちのキャプテンは、クールなんだよ。」
(キャプテン!あれほど言ったのに〜)
「そうそう!クール!うちのキャプテン、クール過ぎて!決して、無視とかじゃねーから!」
(ほんと、美人にも容赦ねぇな。この人!)
「アイアイ!そ、そうなんだよ!いっつもこんな感じなんだ。」
(これじゃ、せっかく親切にしてくれてる主人公に悪いよ〜。)
そんなシャチ達の心配をよそに、主人公は気にも止めていないように、再びにっこり笑った
(機嫌悪いキャプテンに睨まれて笑顔で返せるなんて、、、、すっげー。)
(主人公ちゃんが、天使に見える!ちなみにキャプテンは悪魔、いや魔王だな、、、。)
(主人公はすごいな〜。やっぱシスターは修行とかで精神力が違うのかな〜。)
ニ人と一匹はそれぞれの思いを抱えて、胸をなで下ろした
しかし
主人公といえば、本当は心臓がバクバクだった、、、
確かに今日、ベポ達とは待ち合わせをしていたが、まさかロー本人がついて来るとは思わなかったから
思わず驚いて飛び上がりそうになったくらいだ
でも
昨日、シャチ達と別れてから主人公は覚悟を決めたのだ
どんなに嫌がられたって、ローの力になる、、、と
嫌がられても蔑まれても、船が直り彼らが無事出航できるのを見届けるまでは、自分にできる限りのことをしよう、、、と
彼に2度と近づくな!そう言われない限りは
彼に憎まれているのは変わらないんだから、今更、それ以上に堕ちようはない
だから睨まれる事くらい、どうってことない
ベポ達に向って言った
ローの事はスルーして
「それで、昨日言ってたタウロスさんなんですが、直せるかは別としてなんですが、とりあえず船は見てくれる事にはなりました。」
「「おお〜!」」
ロー以外から歓声が上がる
それには昨日、こんなやり取りがあった