第2章 暗闇に差し込んだ光
リリスが、顔を上げた
また涙が溢れている
再びギュっとリリスに抱きしめられた
「っ診察!まだ終わってないだろ!!診察しろよ!」
照れ隠しにわざとバタバタ暴れてやった
リリスはその後、今のローの現在の体調や自覚症状、身長や体重、など必要な診察をテキパキとこなしながら、ロー達に言った
「治療法が見つかるまで、しばらくはウチに住んでちょうだい。」
野宿覚悟だったロー達には、願ってもない話しだ
「ありがたいが、、、いいのか?」
コラソンが遠慮がちに聞く
「ええ。もちろん。色々な検査を頻繁にしたいし、毎日の体調なんかも把握しておきたいから。」
「部屋も狭いけど、1つ空いてるわ。ベッドも一つしかないけど、2人で使ってちょうだい。」
カルテらしいものに書き込みながら、なんでもないようにリリスは続けた
「しかし、、、本当にいいのか??その、、、男二人も、、」
モゴモゴと口ごもりながら、コラソンが再び聞く
リリスは若い
年齢は聞いてないが、確実に20代位だろう
若い女の家に自分が寝泊まりして、問題ないか?ということが聞きたいらしい
コラソンは意外と繊細だ、、、、とローは思う
「フフ。1人暮らしじゃないわ。あと1人いるのよ。」
ようやく質問の意味を察し、笑いながらリリスが答える
「ほら、ちょうど帰ってきたわ。」
玄関が開く音がして、バタバタと足音が聞こえる
「ただいま〜。」
小さな女の子が、診察室にひょこっと顔を覗けた。
「おかえり、主人公」
「まぁ、お客様なの!」
主人公、と呼ばれた女の子の顔が嬉しそうに綻ぶ
「私の娘よ。主人公、自己紹介して。」
少しモジモジして、はにかみながら女の子は口を開いた
「主人公です。11歳です。よろしく。」