第8章 憎しみの形
「うぃ〜。ただいま、帰りましたー。」
「した〜!」
「アイアイ!帰ったよ!」
主人公と別れた三人は、機嫌よく船に帰ってきた
「いや〜、人助けするもんだな。すげぇいい子だったし。」
「オレは美人と知り合いになれた事が嬉しい!」
「親切だし可愛い子だったよね〜。」
それぞれ、先程までのやり取りにホクホクした表情だ
「、、、、。」
一方ローは、クルー達の帰船に無言で片眉をあげた
眉間の皺がいつもより格段に深い
ベポが言った通り、ローはまだすこぶる機嫌が悪いらしい
「、、、、随分、遅かったな。」
「いや色々あって、遅くなったんスよ。」
「そうそう、美人を助けてたら」
「おいバカ!ペンギン!」
チッ
舌打ちも、いつもよりデカッ!!
これは、本格的に機嫌が悪いらしい、、、
機嫌が良かった二人と一匹のテンションは、一気に降下した
『やばい、キャプテンまじで機嫌ワリぃぞ。』
『ベポ、なんかしたのかよ。』
『何にもしてないよ。キャプテン、薬買いに行く〜って出かけたのにすぐ帰ってきてさ、そっからずっとあんな感じなんだよ。』
一体、どうしたのだろう?
ただならぬ船長の雰囲気に二人と一匹は顔を見合わせコソコソと話し合った
「、、、それで、船の修理屋はいたのか?」
声の低さがローの機嫌の悪さを物語っている
「それが、いたにはいたんですが、すっげぇ偏屈じいさんで。」
「そうそう初めての客もお断り!しかも海賊なんて、おととい来やがれって追い出されちまって。」
シャチとペンギンはありのままを説明したが、今日のローは納得しない
「あァ?じゃあ、どうすんだよ?」
またまた片眉を上げて、ギロリと睨まれた
どうすんだよ、、、って俺らのせいじゃないのに
長い付き合いのクルー達は、機嫌の悪いローの扱い方を心得ている
こんな時は用件のみを伝えて、いらない事は言わないのが鉄則だ
間違えても美人を助けて遅くなったと鼻の下をのばしていたら、本当に切られるかもしれない