第8章 憎しみの形
「あの、、、もしよろしければ、私からお願いしてみましょうか?」
「「「え?」」」
三人が同時にこちらを見た
「先程言っておられた船大工のタウロスさんとは知り合いなんです。話くらいは聞いてもらえると思います。」
「マジで!本当に?」
「そいつは、ありがてぇ!」
シャチとペンギンの顔がパァっと明るくなる
つられて主人公も微笑んだ
「お約束はできませんが、先程のお礼もあります。私にお手伝いできることなら、できるだけ力にならせて下さい。」
ローを知っているという事は、彼等にはふせておいた方が良いだろう
私なんかが知り合い顔をしたら、彼の機嫌はますます悪くなるかもしれない
私に関わるなんて、きっと彼は嫌がるだろうから
先程の彼の反応を見たって明らかだ
ローに知られなくてもいい
たとえ一人善がりだったとしても、ローや彼等の為に自分ができることならどんなに小さな事でも力になりたい
心からそう思った
「わ〜い!主人公!ありがとう!」
満面の笑みのベポにギュッと抱きしめられた
「どういたしまして。」
フワフワな感触に、思わず主人公も笑顔でギュっとハグを返した
「あ!てめェ、クマの分際で!羨ましい!」
「つーか、呼び捨てかよ!馴れ馴れしいぞ!」
「別にいいじゃん。ねぇ、主人公。」
「「あ!また!」」
ワイワイと盛り上がる二人と一匹を見て主人公は自然と笑みが溢れた
この底抜けに明るい人達が彼のクルーで良かった
ローが海賊になっていたのは正直ショックだったし驚いたが、きっと理由があるのだろう
死の外科医と呼ばれてるのだって、きっと何か理由があるに違いない
喜ぶ三人を見て、主人公の暗い気持ちも少し明るくなれた