第8章 憎しみの形
街を、一人ブラブラうろついてみる
ローの予想以上に街は賑わっていた
通りに沿って色々な店が立ち並び、肉屋に魚屋、八百屋によろず屋、飯屋も何店かあり食材なんかの調達もしやすそうだ
シャチとペンギンが見たら大喜びしそうな、大きな酒場もある
が、肝心な薬屋が見当たらない
仕方なく通りの最後の小間物屋で聞いてみると、人の良さそうな店主が教えてくれた
「薬かい?薬ならあそこの大きな病院に薬局があるよ。」
なるほど、すぐ近くに派手派手しい建物があった
あまり趣味が良いとはいえないそれは、てっきりホテルかなんかかと思った
礼を言い立ち去ろうとすると、店主が思い出したように声をあげた
「あ!この先の教会にも病院があったな。どうせならそこのシスターに薬を分けてもらえばいいよ。シスターは優しいから、きっと安く譲ってくれるさ。それに美人で優秀だ。シスターが作ってる珍しい薬なんかもある筈だよ。」
そう言って店主が指さした方向には、少し距離があるが小さな教会らしき建物が確認できた
教会は街の外れに建っているらしい
美人なのはどうでも良いが、、、、
シスターにして医師か
本当に人の経歴は様々だ
自分だって海賊団の船長であり医師なのだから、あまり変わりはないんだろうが
何はともあれ
そのシスターとやらが作ってる薬には興味が湧いた
医学は常に進歩している
どんどん新しい薬が開発されているし、新しい治療法だって確立されている
自分の経験のみを信じるだけでは、そこで立ち止まるだけ
医学の進歩にはついていけない
医師とは常に新しい治療法などの情報を知り、またそれを知る努力を怠ってはいけないとローは常々考えていた
オペオペの実の能力を更に活かす為にも、知識は大事だ
だからロー自身も、空いている時間等があれば研究や新薬の開発などに時間を費やしている
新しい調合法などあれば、是非とも知りたい
薬以上の収穫が期待できそうだ、、、
距離だけ見たらすぐそこの病院の方が近かったが、ローは迷わず教会に向かう事にした