第2章 暗闇に差し込んだ光
おい、、、!
おれは、珀鉛病だぞ
この女は、、、、怖くないのか??
それに
もしかして
おれは
いま
抱きしめられているのだろうか
「よく、、っ生きててくれたわね、、っ。」
同じ言葉しか紡がない女
おれの頬を、熱いものがつぅっと伝った
それが自分の涙とわかるまで、しばらくかかった
そう
おれは泣いていた
「あ、あんたは、平気なのか?」
今まで、おれと同じく馬鹿みたいに固まっていたコラソンが口を開いた
その様子から見て、コラソンも相当驚いてるようだ
女が、グスン、と言いながらようやく顔をあげた
キレイな顔が涙と鼻水でぐちゃぐちゃだ
抱きしめられているのは、かわらない
「平気かですって?質問の意味がわからないわ。」
おれを抱きしめている女の腕に、力がこもる
温かい手だった
「!?、、、、だっておれは、珀鉛病で、、、」
勝手に口が動いた
情けない程に声が上ずる
ヤバイ、、、鼻水までたれてきた、、、
両目から溢れるものは止められない
「うん。」
女もまた涙をこぼして、おれを見て頷いた
慈愛に満ちた顔は、微塵もおれを恐れてなどいなかった
「、、うっ、、お、おれはホワイトモンスターで、、伝染るって、、うっ、、ぇぐっ」
次から次へと涙が溢れて、うまく喋れない
「、、皆、、誰もが恐れて、、、うっ、、、」
女は強い眼差しで、言い切った
「珀鉛病は人にうつる病気ではないわ!、、そしてあなたは、ただの小さな男の子よ。」
「、、!でもっ、、、!」
でも、おれは、、、
「ロー!」
女が真っ直ぐにおれを見据える
がっちりと両肩を掴まれる
ああ、やはりこの女は空の色だ、、、
空の中に、涙と鼻水まみれのクソガキが立ってる
「必ず私が治すわ!約束よ!」
そして空は涙の水の中に溶けて、海になった
もう、目の前の女がうまく見えない
「ゔっ、うぅ!本当にか!?」
信じれるものなんて何もなかった
おれを抱きしめ泣いてくれた女
「えぇ!約束よ!」
女はとびきりの笑顔で笑ったんだ