第2章 暗闇に差し込んだ光
顔を晒したおれを見て、ハッと、、、女が息を飲むのがわかった
そして、、、、信じられないようなものを見たとでもいうように、、、
女はワナワナと震えて、椅子から立ち上がった
同じように震える声を、ようやく絞りだしたように呟いた
「、、あなた、、、まさかフレバンスの、、!?」
「、、、そうだ。生き残りだ。」
おれはその時、笑っていたかもしれない
あまりに予想通りすぎて
まんまと笑顔を引き剥がしてやった
心にジワリジワリと黒い感情が染みていく
ほらな、この女も他の奴らと一緒だ
ほら、悲鳴を上げて逃げ出せよ
現実をつきつけるように、わざとゆっくり言ってやった
「珀 鉛 病だ。」
やはり!と、言わんばかりに、、、、疑問が確信に変わった瞬間
女の顔が驚愕の表情にかわった
女が食い入るように、おれの目をみつめる
睨み返すと、女の瞳には生意気そうなガキが映っていた
あぁ、この女は顔だけでなく瞳もキレイだ
青空の色だ
こんな時なのに、そんな事を思った
そしておれに、、、、すごい勢いで両手をのばした
あぁ、、、突き飛ばされるんだな
他人事のように、虚無感が襲う
反撃する気力もなかった
−側に寄らないで!出ていって!−
お決まりのパターンだろ
一層滑稽で、笑えてくる
「おい!何する、、っ」
コラソンも咄嗟におれを庇おうとしたが、あまりにも女の勢いが早かった
吹っ飛ぶ覚悟をした瞬間
!!!!ガバっ!!!?
女がおれを羽交い締めにした
「よく、生きて!!!、、、っ!
うっ、、、っつ!」
ヨクイキテ??
どこの言葉だ?
それに、、、
なんでこの女は、俺を羽交い締めにしてるんだ?
攻撃してるつもりなのか!?
攻撃されているなら、攻撃しなきゃ、自分がやられる
なのにおれは、、、、
石になったみたいに、動けなかった
女が埋めた肩が熱い
なんだか濡れてきているのは、気のせいか?
「よぐ!、、よぐ、生きででくれたわね、っ!うわ〜ん!」
ワンワンと子供のように泣いている
よく、、、生きててくれた?
何を?何を言ってるんだ、この女は?
離せよ、、、、
離せったら、、、、
おれは、、、、
バカみたいに動けなかったんだ