第7章 償いと再会
「フム。それで、シスター主人公。医者になりたい、、、というのは、もう過去形かね?」
「、、、、、、。」
昔は医者になるのが夢だった
でも、、、、いまは、、、
夢は、たくさんの医学書とともに3年前あの島に置いてきた
事実今まで、自分が医者になりたかった事なんてすっかり忘れていたのだ
あれだけ勉強したのに、、、、
自分には夢を持つことさえ許されないと思ってたから、無意識に思い出さなかったというのが正しいのかもしれない
黙り込んだ、主人公を見て病院長はある提案をした
「私のところで、医者見習いとして勉強してみんか?」
「え?」
予想もしない院長の言葉に、思わず顔をあげる
「医者はこの街に私しかいないから、人手が不足しとるんだ。息子もいるんだが、真面目にやらんからいつまでたっても医者見習いを卒業できん。これだけ知識あるシスターが医者見習いとして手伝ってくれると、病院としても助かるんだがな。」
「しかし、、、」
「色々訳有なんだろうが、うちはしっかりと働いてくれさえすればそれでいい。教会のこともあるだろうし、よく考えて良い返事を聞かせてくれ。」
私が、、、医者に、、、
よく考えてと言われても、突然のことでびっくりしすぎてうまく頭が働かない
正直、嬉しくない話と言えば嘘になる、、、
しかし、それ以前に、、、
私が、、、、夢に近づいても良いのだろうか、、、
ロー、、、、
2人で名医になろうと約束した
ローが無事なら、、、昔と変わらず医師を目指しているかしら、、、
ううん、きっとローなら目指しているだろう
優秀だった彼の事だ、もしかしたら若くして既に医者になっているかもしれない
私が医者を目指すのを諦めなければ、いつかどこかでお互いの人生が交差する日がくるかもしれない、、、、
そんな浅ましい考えが浮かぶ自分に吐き気がする
なんて嫌な女なんだろう、、、
それでも、私は、、、、選んでしまう
例え「あの町にはこんな医者がいる」という噂話の類でもいい
少しでもローと近い場所にいたいが為に、、、