第7章 償いと再会
「ドクター、子供達は?」
全ての処置が終わったのだろう
病院の医師が治療室から出てきた
「全員、大したことはなかったよ。素早い応急処置のおかげだ。」
よかった、、、と、その場にいた全員が胸をなでおろした
「私はこの病院の院長だ。シスター、君は医療の経験が?」
「いえ、、、無我夢中で。」
「それにしては、見事な応急処置と診断だったが。」
病院についた時、付き添いをしていた主人公は、出迎えた病院長に細かく状態を伝えた
(この子は、頭を強く打ったようです。意識障害や嘔吐などは今のところありませんが、念の為に詳しい検査を。こちらの子は前腕の橈骨を骨折しています。あと、この子は、、、)
思い出しても、見事な処置
大したことはなかった、、、と言ったのはあくまで結果であって、間違った処置だと全く違う結果になるような怪我もあった
「シスターの完璧な応急処置のおかげで、子供達の怪我の悪化を防ぐことができたんだよ。医療の勉強を?」
「医者になりたい、、、と昔は思っていました。」
「君は2年前に神父様が連れてきた子だろう。よかったら、ちょっと話をしないか?」
他の人の手前、聞かれたくないこともあるかもしれないという配慮だろう
場所を変えて、改めて主人公の話を聞いてみると病院長は驚いた
病院長も驚く程に、主人公の医学の知識は豊富で相当量なものだった
それらを全て暗記しているものだから、更に驚いたのも無理はない
「こりゃ、驚いた。そこらの医者より、よほど優秀じゃないか。」
「亡くなった母が医者で、、、、たくさん医学書を与えてくれたんです。でも、知識ばかりで、実践は全然ないんです。今日だって、手が震えたもの、、、。」
包帯の巻き方だって、ローとたくさん練習はしたけど、実際に怪我をした子に巻くなんて初めてで、、、
巻き終わってから気が付いたのだが、手が震えていた
「つまり、君は知識はそこいらの医者以上にあるが、実務経験が全くないということだね?」