第7章 償いと再会
本当に、色々な事があった
親切なふりをして近づいてくる人は、大抵が悪い大人だった
何度も人さらいに攫われそうになったり、気がつかないうちに人買いに売られていて、鎖に繋がれ檻に閉じ込められそうになったこともある
そんな事もあり人を信用できなくなり、隠れるように怯えながら生活した
手伝いをして僅かな食事をもらう日々が続いた
たまに主人公を気に入ってくれて「ずっと、ここにいていいよ。」と言ってくれる人もいたが、また怖い目に合うかもしれない、と思うと、主人公は首を横に振るしかできなかった
最初の家のおじさんのように男の人が自分を欲望の対象で見ることがあるのも、この頃になって知った
男に何度も襲われそうにもなった
性の知識もほとんどなかった主人公にとって、何をされるかもわからず、ただただ死にものぐるいで逃げた
命からがら逃げ出したのも一度や二度ではない
その度に絶望し、何度も死に傾きかけた
いっそ、、、と、川に飛び込んで死のうとした事もある
それでも、主人公が自ら死を選ばなかったのはローがいたから
ローが自分に復讐するまでは、、、とも思ったが、本当はひと目だけでも彼に会いたかった
会いたくて、会いたくて堪らなかった
川を見つめながら主人公は泣いた
生きていくのが辛くなる度に、その想いは強くなっていった
会いたいだなんて、そんな資格は自分にはもうないのはわかっていた
だったらせめて、ローの無事さえわかれば、、、
いつしかそれが主人公の唯一の希望であり、支えとなった
絶望に打ちひしがれた時はローを想った
こんなこと、私がローにした仕打ちを思えばなんてことない、、、
そう思いながら塗炭の苦しみを味わうように、どんなに辛いことがあっても一日一日を過ごした
そんな生活が1年以上続いた
ただでさえ細かった主人公はさらに痩せ細り、母がよく褒めてくれたブロンドの髪は薄汚れ、かつての天使のような美しい少女の姿はもうどこにもない
薄汚れてボロボロになって、あとは野垂れ死ぬしか道はないだろうという状態になった主人公に構うものなど、もう誰もいなかった