第6章 嘘
怒りが冷めやらないまま西の港に着くと、、、
先程の男達が待っていて、ヘコヘコとルッチを出迎えた
「お、お疲れ様です。」
「どうでした?珀鉛病の奴ら、間違いなくいたでしょ?」
「、、、、、。」
返事もなく、明らかに禍々しいオーラを放つルッチに男達はたじろいた
しかし金と一時の恐怖を天秤にかけると、やはり諦められない男達は恐る恐る口を開く
「あの、、か、金は、、、、?」
「おい。」
「ヒィ!は、はい!」
「匿っていた医者の女。あの女のガキの名前はなんだ?」
「え?ああ、主人公のことですかい?」
「子供にしては、えらい美人な女の子の事でしょ?、、、、あの子もやはり、罪に問われるんですかねぇ。」
「かわいそうですが、仕方ねぇですよね。ねェ、旦那。」
心にもない言葉は、ルッチの耳には届いてなかった
主人公、、、、
「その主人公が、どうかしたんですか?」
主人公、、、
主人公、、、主人公、、、主人公、、、
心の中で何度も呟く
蒼い瞳の金色の獲物
いつか絶対に、アイツを捕まえてやる
追い詰めて追い詰めて、、、
まさに獲物をいたぶるように、簡単には殺してやらない
恐怖のどん底に叩き落として、許しを乞わせ、ゆっくりと時間をかけてなぶり殺してやる
そして、あの白く細い喉に噛み付いて、最後のとどめを刺す瞬間
あの蒼い瞳から涙を流しながら
アイツは一体、、、どんな声で鳴くだろうか
ニヤリと口角をあげて、ほくそ笑む
不気味に笑ったルッチを見て、機嫌が良いのだと勘違いした男達は不幸だった