第6章 嘘
足元には散らばった数冊のファイル
女は珀鉛病の治療法だと言った
ルッチは忌々しげにそれを拾い上げた
収穫がこれだけだとは、、!
どんな任務でも絶対遂行を成し遂げてきたルッチにとって、初めての『失敗』だった
―――この俺がッ!!
―――この俺がッ!!
マグマのような怒りが体中を這い回り、出口を求め暴れだす
我が身に住まわせている凶暴な獣が、暴れ回りたいと叫んでいる
今すぐ、島中の奴を皆殺しにしてやろうか、、、、
怒りに我を忘れそうになり、ルッチはグッと目を瞑った
怒りに満ちた暗闇に浮かんできたのは
瞬きさえも忘れてしまったかのような、虚ろな蒼い瞳
その海のような瞳から、まるで透明な血のような涙を流した金色の少女
(こ、ろ、、し、、て、、、)
少女の声が聞こえた気がした
ルッチは凶暴な獣の瞳に、燃えるような憎悪を滾らしながら
ゆっくりと目を開いた
―――いいだろう、、、、
―――借りは必ず返してやる、、、
―――次にあったら、覚えていろッ!!
―――必ずこの俺が、、、、お前を、、
―――望み通り、殺してやる、、、、!!