第6章 嘘
「へへ、旦那。そろそろ、金を、、、。」
「お願いしますよ。」
「、、、、そういえば。」
と、ルッチはクルリと男達の方に向き直った
そして、ニヤリと笑った
「、、、珀鉛病患者は、確か二人だったな。」
その姿はまさに、死神
「え?、、、一体、、、」
「わ、、、やめ、、、ッ!!」
一瞬の出来事だった
男達の短い断末魔が聞こえたかと思うと、足元に崩れ落ちた
そして男達は、二度と動かぬ屍と化した
指についた赤い血を鬱陶しそうに拭いながら、ルッチは言った
「お前ら、口の聞き方には気をつけるんだな。」
男2人の死体と、治療法のファイル
珀鉛病は治療済みだった、、、と
上には、そう報告すれば良い
ルッチは男二人の死体を、ぞんざいに自分の船に放り込んだ
煩わしいものが排除され、辺りはシンと静まり返った
「フ、、、、、。」
思わず笑みさえ浮かべていた
こんなに、気分が高揚するのは久しぶりだ
早くアイツを、、、
殺したくて堪らない
他の奴に殺されるなんて、絶対に許さない
死にたがりの主人公
俺に殺されるまで、せいぜい生き抜けよ、、、、
クルッポー
遥か遠くの波間に小舟が流れていく
鳩のハットリだけが、それに気づいて小さく鳴いた