第6章 嘘
小さな頭から銃口を引き抜き、銃を下ろすと、その柔らかく細い金色の髪を一束とり、グイと引っ張った
「、、、おい、よく聞け死にたがり。お前は政府に協力したからな。今回は匿っていた罪は見逃してやる。それで取引成立だ。」
少女は虚ろな瞳で、相変わらず母親の亡骸を見つめていたが、ルッチの言葉に掴まれていた手がスルリと落ちた
そして蒼い瞳から、、、涙が一筋、子供らしい円い頬を伝ってポタリと落ちた
「こ、、ろ、、し、て、、」
それだけをたった一言、呟いた
フ、、、、壊れてやがる、、、
悪くない、、、、
少女の海のような蒼い瞳と金色の髪が、ルッチの印象に酷く残った
「、、、じゃあな。死にたがり。死にたいなら勝手に死ね。」
そう少女に言い捨てると、ルッチは踵を返して家を後にした
颯爽とした身のこなしで木々を駆け抜けていると、一瞬だけ先ほど少女の事が頭を過った
―――アイツは自ら死を選ぶだろうか
いつもなら、誰が死のうが微塵も気にならない筈なのに
やはり自分の手で、殺しておけば良かったと、、、何故かルッチは思った
―――フン、、、下らない、、、
取るに足らない感情だ
ルッチは自分に言い捨てた
どうやら余程、自分は血に飢えているらしい
―――今からの狩りが楽しみだな、、、、
ルッチは舌なめずりをして、スピードを更に上げた