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星の舟【ONE PIECE】

第6章    嘘   




ルッチは酷く苛ついていた


理由は、珀鉛病患者が見当たらないから



「、、どういうことだ、、、、?」




女がその身を呈して庇っていた扉



扉の向こうには、誰もいなかった



それどころか、人ひとり隠れるようなスペースさえなかった





ギロリと女を睨みつける

しかし、女がすでに事切れているのは明白だった




(絶対に渡さないわ!)

両手を広げ、立ちはだかっていた女

(そこをどくんだ。)

命を懸けて扉を守った女





てっきりいるのだと、、、

いる筈だと、、、




そう思い込んだのは、俺の誤算、、、!


チッ!!




もともと誰もいはしないのに、あたかもいるかのように芝居をする理由は1つ

 

クソッ!時間稼ぎか、、、




ルッチがこの家に着いた時から、捜していた二人はすでにいなかったのだ


まんまとしてやられた!とんだ茶番だ!



忌々しげに再度、女の死体を睨みつける



居場所を吐かせようと思っても、もう女は二度と喋らない

自分が殺してしまったのだから



残っているのは、、、、、


おんなの傍らにいる、女と同じ金色の髪の少女だけ

 



任務は絶対に遂行しなければならない

失敗は許されないのだ





ルッチは恐ろしい形相で、ツカツカと主人公に近づいた




「おい、ガキ。珀鉛病患者はどこだ?」

「、、、、、、。」

「さっさと答えろ。」




主人公の胸ぐらを掴み、自分の目の高さまで乱暴に引き上げる

泣き喚かれたら面倒だと思ったが、少女はルッチのされるがままだった

宙ぶらりの状態で、ダラリと垂れた手足がまるで人形のようだ



明らかに様子がおかしい

ルッチは少女に疑問を感じながらも、再度問うた



「早く答えろ。殺すぞ、、、!」



ルッチの言葉に少女の瞳が一瞬だけピクリと揺らぎ、胸ぐらを掴んでいる手に小さな手が添えられる

死人のように白くて冷たい手だった

殺さないでくれと、懇願するのかと思ったら、、、、





「、、、、こ、ろ、して。」



蒼い瞳が、何の感情もなく呟いた



「、、、、、、、。」




少女からは、死への恐怖は微塵も感じられなかった





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