第6章 嘘
「おかあさん!?おかあさん!」
撃たれた、、、
おかあさんが撃たれた!
私を庇って、、、、?
私が飛び出したから??
どうしよう、、、、血がこんなに、、、!
あまりのことに、ガクガクと身体が震える
母の手が伸びてきて、主人公の頬をそっとなでた
「おかあさん!」
───泣かないで、、、愛しい子
「主人公、、、、、」
───ローとコラソンを逃してくれてありがとう
───私には時間稼ぎしか出来なかったけど、2人が逃げられたのなら、それで良い
───結局、あなたに何も話せなかった、、、
───あなたたのお父さんの事も、、、、あなた自身の事も
───もっと早くに話しておくべきだった、、、
───主人公、、、あなたは、、、あなたはね、、、、
「おかあさん!!おかあさん!!」
泣いている主人公を抱きしめて、伝えたいことがたくさんあるのに、もう声も出せない、、、、
───ああ、これだけは、、、、
───これだけは伝えなければ
リリスの手がユラリと伸び、主人公の小さな頭を抱き寄せた
「おかあさん、、、」
「主人公、、、大好き、、よ、、、」
そして、眠るように眼を閉じた
そのたった一言だけ、、、、はっきりと言い残し
「おかあさん?おかあさん!おかあさん!」
いくら、叫んでも返事はもうない
母の美しい青空のような瞳が開かれることは、もうなかった
主人公の手の中で、母の命が母の体からすり抜けていくのが残酷なまでにはっきりとわかった
「あ、、、あ、、、、、、」
急すぎる母との別れ
主人公は声を上げることもできず、しゃがみこんだ
ガクガクと身体が激しく震える
おかあさんが、、、、死ん、、だ、、、、
ど、、う、して、、、、
守ろうと、したのに、、、、
大切な物は全て、主人公の指からすり抜けていく
コラソンも、、、
ローも、、、
おかあさんも、、、
ど、、う、、、し、、て、、、
ど、、、う、、、し、、、て、、
私は、、、、ど、、う、、したら、、、、
そこで、主人公の記憶は完全に途切れた