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星の舟【ONE PIECE】

第6章    嘘   






それからの事はあまり覚えていない





去っていったコラソンの足音も消え、静寂だけが辺りを包んだ時


こらえ続けていた涙がどっと溢れた


一度溢れた涙はもう止まることなく、力の限り泣いて、叫んで、また泣いた



そして、はじかれたように思い出し、ロー達が島から無事に出られたかを森に見に行った


ロー、、!

ロー、!!!


最後にひと目、ローの姿を目に焼き付けておきたかった

泣きながら走って、海が見える場所に着いたときコラソン達の船は、既に遥か遠くの波の間を走っていた


船の形が見えるだけで、もう人の姿なんて見えやしない


 
主人公はその場に崩れ落ちた

目の前が真っ暗になり、晴れているはずなのに光も音も消え去った




(殺してやる!!)


ローの憎悪と殺意の目を思い出す

あれが、ローの目を見た最後だった




(泣くなよ、、、。) 
 

少し、困ったようなローの優しい鳶色の目


優しいローにあんな目をさせてしまった

あんな言葉を言わせてしまった



理屈抜きでこれから先、永遠に癒やされる事はない後悔が津波の様に主人公を襲う


波間の中、段々と小さくなっていく船尾に向かって、何度も謝った


ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい


酷い嘘をついてしまった

まだ、ローは体調も万全じゃないのに

少しでも、何かに感染したらすぐ病気になっちゃうのに

それなのに、酷い言葉で追い出した



喉に蓋をしていたものを突き破るように、全て吐き出し、泣いて、叫んで、また泣いた

ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい


心の傷で死んでしまえるのなら、すぐにでも死んでしまいたかった

けれど、現実には心臓は生きる事を諦めてはくれない

図々しい位に、主人公の左胸で動いている



ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい


ごめん、、なさい



何度となく繰り返される謝罪は、風に散らされるだけ


誰の耳に届くこともなかった




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