第6章 嘘
息をするのも苦しい、重く淀んだ長い長い沈黙のあと
うぅう、と獣の様なうめき声がローから聞こえた、、、、
そして
地を這うような声が私を呪った
その呪いの言葉を私は生涯忘れないだろう
「、ろ、、してやる、、殺してやるっ!殺してやるっ!」
瞬間
ローは凄まじい勢いで私に掴みかかってきた
喉に手をかけられる寸前、ローとはっきり目があった
その瞳は深い深い漆黒の闇で、、、
闇の中にはっきりとした憎悪と殺意が私を見ていた
ゾッとした、、、、
殺される、、、、、、本能的に悟った
でも
それでも良い、あなたに殺されるなら
そう思い、瞳を閉じた
ドス、、、、
しかしその瞬間はいつまでやってこず、かわりに鈍い音が聞こえる
そして、ローが目の前に倒れ込んだ
理由はすぐにわかった
コラソンが彼の腹部を殴り付けたからだった
ローが崩れ落ちる寸前で、コラソンが抱きかかえる
もう、ローには意識がなかった
ロー!!
ぐらりと視界が歪んだ
もう、、、立っていられない、、、
そのままその場に倒れ込んで、力の限りに泣き叫びたかった
でも、、、、、、、
まだだ!!
まだ、泣けないっ!!!
まだ、愛しい人達はここにいる
ここじゃない場所に早くっ
なんとか嗚咽を飲み込んで、コラソンをキッと睨みつけた
もう、言葉を発することはできない
一言でも発したら、、、、私は崩れ落ちてしまう
コラソンはそんな主人公の様子をしばらく見つめた後、口を開いた
「本当に世界政府が来るんだな?」
強く睨みつけたまま、頷く
コラソン!ごめんなさい!ごめんなさい!
すごく優しくしてくれたのに!
おかあさんをいっぱい笑わせてくれたのに!
コラソンがお父さんになってくれたら、、、そんな甘い想像さえした
しかし、決してもう叶うことはないだろう
「リリスによろしく伝えてくれ、、、。」
ポンと主人公の頭を一度だけ撫でてくれた
そして振り返ることなく
ローを抱えて家を出て行った、、、、