第6章 嘘
―――いったい、どうなってるんだ、、、
主人公の言葉を理解したくないと、ローの頭が心が全力で拒否をする
それなのに
同時に、足元からジワリジワリと侵食するかのような主人公の言葉
『ドナーになったのだって、間近で新しい治療法を見たかっただけよ。』
───だから、手術が終わったら来なかったのか、、
違う!あれは、風邪を引いてたからだ───
『我慢できないのよ!家に病原菌がいるのが!』
───そんな風に、ずっと思っていたのか、、、
違う!違うッ!アイツは誰より優しいやつだ、そんなこと思う筈がねェ!───
『世界政府に連絡したわ。お金が欲しかったの。』
『ここで死なれたら気分悪いから、早く出て行って!』
───金のために、おれを売った、、のか
死んでもいいって、本気で思ったのか、、、
違う、、、ッ!違う!何かの間違いだ!───
主人公は、主人公はそんな奴じゃねェ!!――
『ホワイトモンスターよ!』
『なんで生きてるのよっ!!?』
『キャァ!!近寄らないでっ!!』
他人から嫌というほどにぶつけられてきた言葉が、脳裏に蘇る
―――アイツ等と、、、、お前も一緒なのかよ、、、
───全部、、、全部、、嘘だったのかよ、、、
おれと過ごした時間も、泣いてくれたことも、傷を優しく癒やしてくれたのも、おれの命を救ってくれたのも、ずっと二人でいたいと言ったのも
違うッ、、、!主人公はそんな器用な奴じゃない───
違うッ、、、違うッ、、、!
───それとも、出会いからその全てが演技で嘘だったのか
全てが所詮、子供の気まぐれ、戯れの言葉だったのか、、、、
───全部、、、嘘なのか、、
思考は絡まり、もう何がなんだかわからなかった
きっと、何かの間違いだ、、、
主人公は、、、主人公はあんな奴等とは違うッ
縋るように、祈るように、目の前の主人公を見上げた
しかし
まるで汚いものでも見るように
氷のように冷たい蒼い瞳が、ローを見て、、、、
そして叫んだ
『あんたなんて、本当は大っきらい!さっさと目の前から消えてよ!』