第6章 嘘
ローの言葉に胸が詰まる
それでも私を信じてくれようとするロー
忘れられるより、憎まれた方がずっと良いと思うなんて、、、
私はなんて自分勝手なんだろう
そんな自分に吐き気がする
ロー、、、、ごめんなさい
私を許さないで
嫌な女に見えるよう、顎をツンとあげて吐き捨てるように言った
「あの夜?嘘に決まってるでしょ。信じたの?」
───本当は全部覚えてる
───ローの温もりも、真剣な眼差しも、唇の柔らかさも
少しの戸惑いも悟られないよう、冷たい声で敢えて馬鹿にしたように、突き放す
「ドナーになったのだって、間近で新しい治療法を見たかっただけよ。医者を目指してるなら当たり前じゃない。」
───あなたの役に立てたこと本当に嬉しかった
───神様がくれた奇跡だと思った
物語に出て来る、最後は火炙りにされる悪い魔女を思い浮かべ言ってみる
いま、私はきっとすごく醜い顔をしてるに違いない
そして
力の限りに叫んだ
「あんたなんて、、、、!あんたなんて、本当は大っきらい!さっさと目の前から消えてよ!」
───本当は大好き
───ずっと、一緒にいたい
ああ、、、、
私も今すぐ、火炙りにされればいいのに、、、、
重苦しいほど、張り詰めた空気だけを残し
辺りは不気味に静まり返りった