第6章 嘘
酷い言葉をぶつけているとわかっている
一言、一言を発する度、言葉が体を傷つけることなんてできないのに、鋭い刃物が主人公自身を鋭く貫いていく
でも、きっとローの方がもっと痛い!
ロー、ごめんなさい、、、、!
「だから、早く、、、早く出て行ってよ!!」
最後は悲鳴のように叫んだ
ハァ、、、、ハァ、、、、ハァ、、、、
決死の覚悟で口にした言葉も尽き、主人公の興奮した息遣いと沈黙だけが3人の間を不気味に流れる
「主人公、、、。一体、、、どうしたんだ?」
沈黙を破ったのは、ローだった
笑うわけでもなく、怒るわけでもない、奇妙に歪んだ表情がローの動揺を表しているようだった
ロー、、、!!
とてもじゃないけど直視できず、思わず床に目を落とす
爪が食い込むほど強く握りしめた拳が、激しく震える
まだだ、、、、ちゃんと言わなきゃ、、、
ドクン、、、ドクン、、、ドクン、、、
再び、心臓がうるさいくらいに騒ぐ
それなのに、口から出た声は自分でも驚くぐらいに冷たい声だった
「世界政府に連絡したの、、、、」
「もうすぐ、西の港に船がつくの。この家まで30分もあれば着くわ。」
「なっ、世界政府!?主人公!一体どういうことだ!?」
信じられないという表情で、ようやくコラソンが大声をあげた
世界政府という言葉に、慌てて詰め寄る
世界政府に連絡するということは、2人が殺されるということ
それを自分が連絡したと言ったら、、、、
それはまさしくローが死んでもかまわない、という意味にとられるだろう
ドクン、、、ドクン、、、ドクン、、、
しかし、間髪入れずローが叫んだ
「嘘だ!嘘だ!嘘だっ!
主人公がそんなこと、、、、そんなこと、絶対にするはずねェっ!」
その声は怒りに満ちていて、決して信じないという断固としたものだった