• テキストサイズ

星の舟【ONE PIECE】

第6章    嘘   





「珀鉛病の治療法を発見したの。彼はもうじき治るのよ。その治療法を渡すわ。ただし、治療法だけよ。政府にとっても悪い話ではないはずよ。」


リリスは分厚いファイルを片手に取って、ルッチの方に見せた


「フッ、、、。」


「政府も治療法を探している筈よ。」


「数年前なら、喉から手が出るほど欲しかっただろうがな。だがもう、治療は無駄だ。政府には珀鉛病の者は、どんな状態・状況でも即刻殺せと命じられている。」


リリスの顔が、サッと青ざめる


「なかったことに、、、するつもりなのね??」


「さあな。治療法を見つけたのが本当だとしても、もう珀鉛病の奴らは残ってないに等しい。」


「なんて勝手な、、、。」


切り札のつもりで出したカードも、役に立たないってわけね、、、、

リリスは唇を噛み締めた

でも、ここで引くわけにはいかない





「これ以上は話しても無駄だ」



ルッチが、ガチャリと銃口を向ける、、、、


『指銃』でもよかったが脅す場合は、すぐに死を連想させる銃の方が効果的だ



「もう一度だけ言う。そこをどくんだ。」


「彼は私の患者よ。絶対に渡さないわ。お願いだから、あなたも考え直してちょうだい。こんなことは、間違ってるのよ。」



てっきり泣き喚くと思ったのに、女は銃に少しの怯えも持っていなかった

それどころか、この俺を説得しようとまでしている

馬鹿らしい、、、、
 


「では、死ね。」
 

銃のスライドを引き、女に照準をあわせた

青空みたいな瞳が、真っ直ぐにルッチを見つめた 

目の前に死が迫っているとは思えない程、その瞳は金色の髪と同じように輝いていた

自分の信じる何かを、まるで疑っていない瞳




他人の為に命をかけるなんて、全くどうかしている

ルッチには全く理解できなかったし、理解するつもりもなかったが、、、、、

何故だかそんな女を美しいと思った




「、、、、、、、。」

 



フッ、、、、

この俺が一瞬でも女に、気を取られるとはな





自嘲の笑みを漏らしながら、ルッチは引き金を引いた


/ 482ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp