第2章 暗闇に差し込んだ光
「そりゃもう!今まで色々な病気の方が来られましたが、皆さん元気になられてますぜ。こないだも二目も見られないほど体中にイボができた女性を一週間ほどできれいに治しましてね。」
"先生"とやらの偉業を、まるで自分の手柄の様に、太った親父は手振り身振りで伝えてきた
「そうか!ありがとよ。」
パッとコラソンの顔が輝く
有益な情報が聞けて、嬉しそうだ
「お気をつけて〜!」
言葉ではそう言いながら、宿屋の親父はそそくさと店に入ってしまった
「ロー、今度は期待できそうだな!」
いつにないテンションでコラソンが喜んでいる
どうせ、自分のためだろ、、、、
厄介な病気だと、コラソンだって自分の事を煩わしく思ってる筈だ
「、、、珀鉛病ってわかったら、そいつも逃げ出すさ。」
最初よりずっと重い足取りのまま、ローは呟いた
期待はしないほうがいい
期待した分、辛い事を、、、ローはもう嫌というほど知っていた
そんな事を考えながら、歩いていくと
宿屋の親父の言った通り、本当に一本道でたどり着いた
途中、何もないとこでコラソンが派手に転んだけどいつものことだからしょうがない
3回も転んだ
もはやドジという才能だ
この島にしては大きめな湖の横に、対象的に小ぢんまりした家が建っている
村の立派な家々とは随分雰囲気が違う
悪く言えばただの質素な家だ
しかし、白の漆喰の壁に薄水色の屋根
手入れが行き届いている家は、大切にされているのがよくわかった
家と湖の隙間に小さめな庭と、よく手入れされた菜園があり、その庭には2脚の椅子とテーブルが置いてあった
湖にはボートまである
木々の木漏れ陽が湖に反射し、水面も家も菜園もキラキラと輝いている
ここは、まるでラミに読んでやった絵本の中の風景みたいだ、、、
しばし柄にもなく美しい風景に心奪われた
真っ白なフレバンスも美しかったが、、、どこか儚い風景だった
今はもうない、儚い街
同時に、ラミを思い出し胸が少し痛んだ
こんなに幸せな場所で暮らしてる奴もいるのか
世の中は全く不公平だ
心の中で、悪態を吐かずにはいられなかった