第6章 嘘
ルッチが島につくと、男が二人港で待っていた
「世界政府の方ですね!こんな島にわざわざすみませんね〜。」
「通報したの、俺らです!」
船が港に着岸するまで、男達はヘコヘコとまるで米つきバッタのように待っていた
しかし、船から降りたルッチを見て自分達よりだいぶ若いとわかると一気に態度を変えた
「はぁ?お前みたいな若い奴が政府職員なのか?」
「お前、絶対下っ端だろ?大丈夫なのか?」
本来の大人であれば、年齢という枠に囚われず広い視野で物事を見れたのかもしれない
しかし、あまりにも閉鎖的で外界からの情報が乏しいこの島の大人は愚かだった
初めて見たであろう世界政府の人間が少年という驚きと興味、そしてその若さで政府機関の職業という妬みからか、男達はルッチに軽口を叩いた
ルッチの18歳という若さは、舐められることも多い
髭も生やし始めたがあまり効果はないらしい
しかし、ひと目ルッチの仕事ぶりを目にすると、その冷酷さに皆が震え上がる
残忍な笑みを浮かべながら、純粋に殺す事に喜びを感じている姿はまさに死神、、、
そんな恐ろしい相手だとは知らず、命知らずな男達は尚も続けた
「お前、なんで鳩を肩に乗せてるんだ?」
「ギャハハハ!変な奴〜。」
男達の冷やかしには、一切の反応を見せずルッチは用件だけを口にした
「珀鉛病の奴らは何処だ?」
民間人を軽口程度で殺してしまうのは、流石にまずいだろう
どこの世界にもゴミはいるもんだ
こんなゴミ共に構ってる暇はないし、興味もない
「ここから見える、森の中にある湖の横にある白い家だよ。森に入って1本道だからすぐわかるぜ。」
「一人じゃ不安なら、ついていってやろうか?」
安い挑発も完全に無視して、ルッチは森に向かおうとした
「おい、待てよ!報奨金は?」