第6章 嘘
一方、主人公は本格的に風邪をこじらせてしまっていたが、1週間経ちようやく落ち着いてきた
今日で1週間か、、長かったな、、
ぶり返してはいけないという理由で、自室で安静にしていたおかげかすっかり体調もよくなった
「ま、明日ならローに少しなら会っても大丈夫かしらね。そろそろ「勉強してる。」って言い訳も苦しくなってきたし。」
最初の数日は顔を合わせる度に主人公の事を聞かれたが、ここ数日はローはしつこくは聞かない
そのかわり、ここに来た頃みたいに眉間に皺がいつもよってる
リリスはそんなローの様子を見て、隠すのもそろそろ限界だと思ったのだ
コラソンにも主人公のことを、しつこいくらいに聞かれ、そろそろ言い訳も通用しなくなってきたとこだった
「本当に!?よかった〜」
主人公は飛び上がって喜んだ
「でも、少しだけよ。あと、ちゃんとマスクもしといてね」
「うん!」
主人公もこの1週間ローのことばかり考えていた
寝てばかりでは退屈なので、勉強もそれなりにはできた、、、、しかし、いつの間にかローの事ばかり考えてしまう
ちゃんと食事を食べれてるだろうか、、、
体調もどこか悪くないだろうか、
、、
そんな心配ばかりして、1週間が過ぎた
自分は思っているより、ずっと心配症な性格らしい
思えばローと出会ってもうすぐ4ヶ月
毎日が本当に宝物のように輝く毎日だった
森をクタクタになるまで駆け回ったこと
山鳩の雛の成長に一喜一憂したこと
料理を毎日一緒に作ったこと
海で貝殻を一緒に拾ったこと
一緒に見た夕日が落ちる海の美しかったこと
たわいのない会話でさえ、主人公にとってはキラキラと輝く宝物だった
明日にはローに会える!
早くローに会いたい!
心が踊りだしそうだ
しかし、もうすぐローの珀鉛病が治る
それはつまりローとの別れの時だ
珀鉛病が治る嬉しさと同時に悲しさが込み上げる
1週間会えないだけでこんなに辛いのに、数年も離れることになるなんて
『お前を、必ず迎えに行くから!』
しばらくは離れる事になるけど、約束したのだ
大丈夫、、、、
きっと笑顔で離れられる
ローに会える明日を心待ちにしながら、主人公は眠りについた