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モデルのボーダー隊員~番外編~

第7章 年中行事〜バレンタイン〜


「明希!どうしよう!真っ黒!」
「あらら...どうしようねこれ」

今日はバレンタイン前日。
現在、支部にて女子組はバレンタインのチョコ作りに勤しんでいる。僕は先生役だ。
桐絵は料理は得意だけど、お菓子みたいに細かいものは性に合わないようだ。他2人は難なく各自のお菓子を作っている。

「見事なビターチョコクッキーだねぇ」
「そんなこと言ってる場合じゃないわよ!どうしよう...」
「まだ材料はあるからもう一回作り直そう?」
「うん...」

ちなみに僕は既に作り終わっている。何を作ったかって?さぁ?なんだろうね♪

「余熱の時間はレシピ通りにした?」
「した筈よ。焼く時間も多分レシピ通り...」
「170℃の15分余熱、焼く時間は30分...」

レシピを見たあと、オーブンの表示を見ると、180℃の40分になっていた。どちらも10ずつズレていた。ズレた原因は間違えて隣のページの温度を見ていたからのようだ。

「原因はこれだねぇ。原因わかったし、次は上手く焼けるよ」
「ホント!?よかった...」
「次は僕も手伝おうか?」
「ううん!自分でやるわ!明希は休んでて!」

わかったと返事をして、リビングのソファで出来上がったお菓子をラッピングする。あげるのは支部のみんなと17歳組のみんな、嵐山隊・太刀川隊・諏訪隊・三輪隊・城戸さん達と影浦先輩と菊地原君。お世話になった人がいっぱいで、材料費も大分嵩んだけど必要経費だと思って割り切った。

「明希ちゃーん♪」
「栞?どうしたの?」
「一足早いバレンタインだよー♪受け取って!」
「ありがとう。じゃあ、僕からも一足早いバレンタイン渡すね」

栞からはパウンドケーキを貰った。後で大事に食べようと決めて仕舞う。

「わーい♪明希ちゃんのバレンタイン一番乗り〜♪」
「ちょっ!栞狡いわよ!」
「小南も頑張れ♪」
「僕は逃げないからゆっくりでいいよ」
「明希大好き」

僕もだよと返せば、満面の笑みでお菓子作りを再開し始めた。ホント、桐絵は世界一可愛い。
その後、次に出来上がった千佳ちゃんから可愛らしいトリュフを貰った。ありがとうと、言いながら自分のものと交換し、ついでに頭も撫でておいた。後輩可愛い。
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