第7章 猛毒
「花奏……」
カカシはわたしに覆い被さり、片方の指を絡ませて、腰をゆるゆると動かす。気持ち良すぎて、目をきつくつむり、横を向けた。顔を見せたくなかった。ぜったいイヤらしい顔をしている。
「花奏、目をあけて、オレを見てよ」
「……カカシ……」
見上げたカカシは、欲に濡れて、息が荒くて、汗ばんでいた。
「花奏……かわいいな……花奏」
何度も、何度も私の名を呼んで、甘い口づけを交わして、情事をしてくれる。
恋人みたいに、優しい瞳で、私を見てくれる。
ほんとうに、カカシに愛されているみたいだった。
カカシは、身体を動かし、徐々に早くしていく。
「ああ、ぁあ……ん、ん……」
「花奏……」
気が失いそうだ。私は声を我慢しないで、素直に荒げた。気持ちよくて、すべてが満たされて、そのまま、快楽に溺れた。
「はぁ……はぁ……あ、ぁぁ、あ、ダメ、そこ、……やぁ…」
「はぁ…………、ここか?」
グイっと奥に押し当てるように、
カカシが腰を動かす。
「ん、んあ、……はぁ、あぁん」
たまらずに、ぎゅうっと目をつむり、足に力が入った。
高い場所に登る感覚が近づく。
「花奏、激しくするな」
そう言ってカカシは、一気に強く動かす。
激しすぎて振り落とされそうで、つよく背中につかまった。
「や、ぁあ、……待って、ダメ……あ、ぁぁぁぁ! いや、ダ、ダメ、……イッちゃう……!!!」
「花奏……!」
「カカシっ、ぁぁ、あ、んぁぁぁぁ……」
途端に、火花が頭で弾けた。てっぺんから、急落下したみたいな感覚が広がって、すぐさま、全身が震えた。
同時に、わたしの奥で、
大きくなった自身が、なかで爆ぜた。
どくん、どくんと、あたたかいものが、広がっていく。
「……はぁ、はぁ…………なかで、出しちまった。 わりい……」
「……うん……だいじょうぶだよ……」
暗部だけではない。
木ノ葉隠れ里の、くノ一は、
必ずピル服用が義務づけられている。
はぁーー、と大きく肺に溜まった息を吐き出した。
「まだ、ふるえてる……ふ、ふふ…」
おかしくて笑えた。
奥深くから、全身に、気持ち良さが広がっていく。気持ちいい。すごいや、最高……