第7章 猛毒
カカシは私をしっかりと抱きかかえる。
浴室からベッドへと運び、
そのまま布団に雪崩込むように、
身体を重ねた。
「……もう、限界……!」
彼の両頬を手のひらで覆い、唇を荒々しく押し付けて、濃厚な口付けをカカシと交わしている。
「花奏………」
私は乱れていたけれど、気にも止めていない。
今は羞恥心よりも、快感が優るためだ。
もっと、もっと欲しくて、キスをしながら、カカシの手を自分の胸に持ってゆき、触るよう促した。
「んん……カカシ触って、もっと強く、……ん、……カカシ……」
何度も何度も
恋人を呼ぶみたいに私は
カカシの名を呼んだ。
「……花奏、触るな…?」
そう言って薄い毛を分け入って指を挿れる。カカシの中指が割れ目に触れた瞬間、頭に霧がかるほどの大きな快感が押し寄せてた。
今まで感じた事がある一人の行為など、雲泥の差だ。恐怖さえ感じてしまうほど、激しい快感だった。
「花奏…………ここだな」
強く感じる内壁を押し上げ、
カカシは一気に撫であげてゆく。
それにつられて、より甲高く
甘い喘ぎを漏らした。
「……っ!……ああ、だめぇ、イッちゃう……カカシ……!!」
途端に、
びくんと身体が跳ね上がる。
強い絶頂を感じながら、カカシの背中を必死に しがみついていた。そのあと、すぐに身体の力は抜けていき、ガクガクと痙攣した。
緩やかな気持ち良さに戻った時に、
カカシが小さく聞いてきた。
「花奏……少しは……マシか?」
息が上がって言葉が出てこない。
首を左右に振る。
私はもっと
彼を欲しくなっていた。
媚薬の効力は薄れるどころか
膨れ上がっていた。