第19章 記憶
「カカシ……」
「っ…うわ、エロ……すっげー気持ちいいね…」
ゆっくり目を開けて、私の動きを見つめるカカシは欲情して紅潮している。
奥に残った精液が潤滑油となる。いちばん奥まで潜り込んだとき、思わず乱れた声が漏れた。
「…ん、……はぁ…はぁ…お湯が入ってくるね……」
「ん、気持ちいい…、なあ動いてよ。オレ、下からじゃ動けないし」
「え、ええ…?」
「頼むよ、花奏が喘ぐ顔みたい」
私は真っ赤だ。でも身体は素直で。膝をあげたり下げたりすると、気持ちよくなる。自然と自分の腰が動き出した。
「ん、ん……」
私が動くとカカシの眉間にシワが入る。出し入れを繰り返すと、余計に辛そうな表情で。カカシの瞳は私を逸らさない。ずっと私の顔を見ていた。
「…いた、…い?…」
ピストンを繰り返す私はかすれ声で聞いた。啼きすぎて声がカラカラになっている。
「痛いわけないでしょ。気持ちいいの。あんま動くと、…オレ、またイッちゃうわ。いや、無理なんだけどね…もともと限界だし……」
「え……?」
私が動きを止めてしまうと、ダメだったみたいで、一気に下から腰を動かすカカシ。夢中になって下から突き上げられて、自分も、イきそうで身体が揺れていた。
「ん、や…ダメ…、!!」
イッたばかりの身体は、
敏感で、すぐに快感が襲う。
波が襲う。
全身に熱がこもる。
カカシの興奮した瞳が重なる。
荒く熱い息が頬に当たる。
「花奏、……イクな…」
唇を奪われて、甘く濃厚なキスを交わした。
途端に絶頂が広がる。
「ん…カカシ…!!」
ドクン。と音が聞こえそうなぐらい
吐き出された白い体液。
とくとくと、私のなかに注がれた。
深く息を吐いた後、嬉しそうに笑った。
「はぁ……ありがと。やばいね。クセになりそう。お前のなか、気持ち良すぎでしょ」
カカシは私をぎゅっと抱きしめて、
私の頭を優しく撫でた。甘い吐息が耳にかかる。
「花奏……好きだよ。お前を愛してる…そばにいてくれ…な?」
「……うん。私も好き…だいすき…」
私はカカシに抱かれたまま、
目尻を下げて微笑んだ。