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【NARUTO】柔らかな月を見上げて

第17章 答え



「……サスケの、ですが……」

花奏に、水色のモコモコの防寒ジャンバーを着せてあげた。ついでにふわふわの毛糸の帽子を被せた。

完全に男の子に見える。


「……風邪を万が一ひいてしまったら、すまない、花奏さん」


ベビーベッドから抱きあげて顔色を伺った。顔色は悪くない。咳や鼻水は出てないし……、小さなおデコに手のヒラを当てた。うん、熱もない。問題はない。



「では……行きましょうか」

「ぁう、あ、あ」

ぎゅうっと、イタチの二の腕を掴む小さくてあたたかい手。不安のせいか、力強く握られた。


「早く終われば良いんだが……」


影分身を置いていく案や、ミコトがイタチに変幻する案。いろいろ試した。



影分身も、ミコトが変幻したイタチも、花奏は見破り、それを受け入れない。イヤだイヤだと首を振り続ける。



困った姿だった。今日は会合なのに……。イタチが抱っこすると素直に受け入れる花奏。


自分だとすぐに分かる。
抵抗しないで受け入れる。
涙目で笑う赤ン坊。


小さな花奏が……
イタチは愛おしく思えた。


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