第3章 呼び出し
2人でベッドでのんびりと寝ていれば、
ピーーーヒョローー……
と、窓の外から、召集の音が聞こえた。嘘でしょ。まだ数時間しか寝てないのに……。
しかし熟睡していたオレ自身に実は静かに衝撃を受けていた。あまりしっかり寝た事が無かったからだ。
酷い時は1時間に一回目が覚めたり、夜中は寝れない事が多かった。
たった数時間だが、こんなにもすっきり気持ちよく寝れたのは久しぶりだった。
「カカシ、今……」花奏も気がついて声を出す。
「ああ、任務だけど、緊急らしいな。三代目からまた呼び出しだ」
今日何回呼び出し食らうんだ?フゥ、とため息をついてベッドから起き上がった。少し、いや、相当残念に感じながら服を着替え始めた。
「花奏、また同じ服着ないとダメだな、暗部本部に予備、何着かもらえよ?」
脱衣所へ向かう花奏に声をかける。
「あー、本当だ……そうする」
はぁ…と花奏も溜息ついて「暗部って休み無いね、本当…」げんなりしながら歩いて中へ入って行った。
また任服に着替えなきゃいけないのは面倒だが、緊急だ。足早に三代目火影室へ向かった。