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第8章 時々おかしい刀剣男士(薬研)






注意→生々しい表現と、キャラクターの性格がおかしいところがあります。かなり変態というか、なんというか...。


以上のことが苦手でなければどうぞ。









薬研が中傷を負ったとの知らせが入ってきた。どうやら仲間を庇ってのことらしく、当の本人は何のことかと惚けているらしい。

仲間思いなのはとても良いことなのだが、最近はやけに傷を負って帰ってくるようになり、手入れをする度に胸が締め付けられてたまらないのだ。

薬研はこの本丸の中でも二番目に鍛刀した刀で、戦場には慣れていると思っていたのだが、どうやら最近は調子がおかしいらしい。

少しの間は出陣を控えるか、と思いながら彼の手入れに当たる。
重傷まではいかないものの、やはり痛々しくて此方まで眉間にシワがよってしまう。


「...すまんな大将、何度も。」

「喋らないの。ゆっくりしてなさい。」


手当が終わってからは2日必ず安静にしているようにと言っているのだが、彼は大丈夫だと言って動こうとする。
まぁ、そこが薬研らしいのだが、今回ばかりはそうは言っていられない。


「しばらくの間、薬研には近侍になってもらいます。」


これ以上動かれて何か傷が広がったらたまったものじゃない。
そう考えた私は薬研を近侍にしておくことにした。

近侍であれば私の側にいるようになるし、無理にどこかへ行こうと言うのであればすぐに呼び止めることも可能。
怪我の様子を見るにももってこいだし、なによりも彼の容態が心配なのだ。

彼に告げた時、それはもうお手上げだと言わんばかりに苦笑いを浮かべていた。



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