第8章 時々おかしい刀剣男士(薬研)
ー
「キスくらいだったら、いいだろ。」
そっと太ももに顔を近づけて、軽くキスを落とす。
唇に感触が伝わってきて、歯痒くなる。夢中になってキスを落とせば、さすがに少しくすぐったかったのか身体を揺らした。
一瞬ドキッとしたものの、そのお陰か重なっていた足が広げられる。
軽く、軽くなら、大丈夫だ。
片方の足を曲げて、そっと付け根に近い部分にキスをする。
先ほどよりも、柔らかい。
少しだけ口を開いて、歯を肌に滑らす程度で優しく噛んでみた。
それだけでも、かなり興奮する。
今こうして大将の肌に触れていると思うほどに、身体が熱くなって仕方がない。
いけないことだと思えば思うほどに、燃え上がっていく心情をどうしてくれようか。
「大将、もう少しだけ、良いよな?」
収まりきらない衝動に駆られるがまま、俺はまたそっとそれを続けた。
第一、薬を盛ることすらもいけないことだというのに、何をしているのだろう。
勿論冷静だった時は何度もそう思った。
けれど、いまとなっては理性が働かない。
もう、今日しかチャンスがないかもしれないのだ。
それならば、やるしかないだろう。
あとすこし、あと少しだけ。
だが、衝動は治ることを知らなかった。
ー
翌朝、流石に寝ていなければバレると思い寝たはいいものの、どうやらぐっすりと寝てしまっていたらしい。
気づけば朝を過ぎていて、お昼の手前だった。
多分、昨夜のお陰だろう。
大将は俺が寝れていたことを心底喜んでいて、それはそれは満面の笑みを浮かべていた。
その脚に、歯型があることも知らずに。
ー
(完)
すみません、自分でもなんでこんなに変態ちっくになったのかよくわかりませんが、多分深夜テンションだったからだと思います。
口調がわからない。