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第4章 告白とは(鬼灯/鬼灯様)











「え?」



桃太郎さんの問いかけとはまた違ったことをポツリとこぼして、ふぅと小さく息を吐いた。


私も何が何だか分からず、鬼灯様をただただ見ることしかできない。



やがて数秒後、私を再度見たかと思いきや、突然左手を優しく掬い取られた。
ゴツゴツした鬼灯様の手に唖然としているすきに、その甲にふっと、唇が触れる。



本当に、軽く、優しく、柔らかいものが触れた感覚。



そうして上げられた顔は、いつもより何倍も優しい雰囲気で、思わず心が跳ね上がる。



......手の甲に、キスされた。



その衝撃的な事実でさえも私の心臓を早まらせるのに、鬼灯様はそれだけじゃあ足りないと言わんばかりに、キスした手を優しく握り締めた。
暖かい体温が伝わってきて、握り締められているという実感が、湧いてくる。


驚きのあまり視線を合わせると、真っ直ぐな瞳と交わる。





「私と、お付き合い願いませんか?」



低い声調なのに、いつもよりも柔らかく聞こえたのは、多分、雰囲気に飲まれているから。




「.....、え?」




私のアホな声だけが、店に響き渡った。





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