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【YOI男主】裏・小話集【R18】

第1章 裏・小話集


『Suck』(礼之×ユーリ)


間接照明の下、時折くぐもった声と共に粘着音が、怪しく響き渡る。
「ユリは、『おしゃぶり』が上手だね」
いつもより低い声で語りかけてくる礼之の足の間で、ユーリは恍惚とした表情のまま、そこで相当な角度と熱と硬さを保ち続けた彼の雄を、口腔で愛撫し続けていた。
照れ隠しの憎まれ口や悪態は完全に鳴りを潜め、礼之の雁首から血管の浮き出た竿の部分を、ユーリは愛おしそうに舌を這わせ、深く口中に迎え入れる。

事に及ぶ前は、「お前の硬くてちょっとデケぇから、ちゃんと慣らしとかないとキツイんだよ」と言い訳をしていたユーリだったが、今では、自分がどんなあられもない姿を恋人の眼前に晒しているかも判らない位夢中になっていた。
ユーリ自身の腹を打たんばかりに反り返ったペニスからは、先走りの液がシーツの上に幾つものシミを作り続けている。
ごく限られた時にだけ目に出来る恋人の淫乱な姿に、礼之は右手を伸ばすと、先程から仄かに収縮を繰り返していたユーリの秘所に、指を侵入させた。
「ひぅ…!」
「やめちゃダメ。続けて」
不意に訪れた衝撃に、ユーリは一瞬だけ礼之の肉棒から口を離すも、礼之の左手と優しいが有無を言わさぬ声に、頭と鼓膜を支配される。
そのまま前後の口を嬲られ続けたユーリは、やがて耐えられないと言わんばかりに切なげな吐息を漏らすと、潤みきった瞳を礼之に向けてくる。
身体を起こした礼之は、ユーリの腰を抱えると、赤黒く濡れそぼった己の男根を、礼之の指を引き抜かれ、はしたなく口を開いた秘所へと突き入れた。
「ああぁっ」
待ち望んだ恋人の熱い塊に、ユーリは喜悦の声を上げる。
油断をすると、一気に暴発してしまいそうな程絡みついてくる粘膜に心地良さを覚えながらも、礼之は、ユーリの唇に左指を2本含ませた。
一瞬だけ抵抗を見せたユーリだったが、直ぐ様礼之の指に舌を絡ませると、淫らに腰を揺らめかせながら吸い続ける。
「──本当に、ユリは『おしゃぶり』が上手だよね」

そんな囁きに応えるように、ユーリの上下の口が、恋人の指と男根を締め付けた。
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