• テキストサイズ

【YOI男主】裏・小話集【R18】

第1章 裏・小話集


『絶頂へのトリガー』(守道×オタベック)
※当方のオタベックが、少年期に事件に巻き込まれた過去を持つ捏造設定につき、苦手な方はご注意下さい。


守道は後側位の体勢から、小刻みに震えるオタベックの身体を包み込むように、愛撫を繰り返していた。
互いへの特別な感情を意識してからというもの、ゆっくりと段階を経て漸くセックスまでこぎ着けた2人だが、それでもオタベックは、過去に心身に刻まれた恐怖を完全に拭い去るまでには至らず、この姿勢以外で守道を受け入れる事は、未だ出来なかったからだ。
頬に当てられた守道の手を縋るように握りしめながら、浅いながらも己の中へ挿入と律動を繰り返す彼の男根の熱さを堪能しようと、深呼吸をする。
「辛かったら言って。すぐに止めるから」
「嫌だ。このまま、一緒に…っ」
耳の後ろから首筋にかけて舌を這わされたオタベックは、無防備な声を漏らす。
その弾みで繋がっていた箇所の括約筋の微妙な変化に、守道は急激に快感を刺激された挙げ句、オタベックの中に精を放つ。
それから間もなく、自分の内部に熱い迸りを感じたオタベックも、守道の温かく大きな手の中に包まれながら絶頂を迎えた。

「いつも君は、俺の直後にイクんだね」
「単に、貴方より早くないだけだ。年上なのに若いのだな」
「別に、俺だって早漏じゃないってば」
不満げに呟く守道に失笑すると、オタベックはやがて欠伸を噛み殺しながら眠りにつく彼の姿を、目を細めて眺めた。
「…だって、貴方が俺の中で果てないと、俺はイケないから」
過去に負った瑕が原因で、オタベックは性関係に積極的になれないでいた。
元々競技に打ち込む事で性欲そのものが減退傾向なのもあるが、自慰も半ば事務的に行うのみで、守道と知り合ってから、自分に人並みの性欲があった事に驚いた程だ。
だが、今自分を抱いているのは『あいつら』じゃない。
愛する男の滾った肉茎が、自分の中で激情と欲望の白濁をぶちまけた瞬間、オタベックも興奮と射精感を覚えるのだ。
「いつか、あの時と同じ体位でも、貴方とセックスが出来るのかな…」
寝息を立てている守道の裸を凝視しつつ、そう遠くない未来の情事を妄想したオタベックは、再び股間を熱くさせ始めていた。
/ 20ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp