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【YOI男主】裏・小話集【R18】

第1章 裏・小話集


『深く(礼之×ユーリ)』

入口からベッドまでの間には、互いの脱ぎ捨てられた衣服が散乱していた。
間接照明のみ点けられたベッドの上で、荒っぽい2人分の息遣いや漏れ出る声と粘着音が、断続的に響く。
「ごめ…っ、ユリ、止まんない…っ」
「いいから…もっと…礼之…!」
伸ばされたユーリの腕が自分の背に回されたのを感じた礼之は、そんな彼の腰を抱え直すと、より深く己の肉棒を打ち付けた。

同じ大会にアサインしていた礼之とユーリは、試合が終わった途端、互いへの隠せない正直な欲求を抑え切れなくなっていた。
遠距離恋愛を続ける2人は、オフ等を使って可能な限り一緒の時間を作ってはいるものの、シーズンが始まると電話やメールでしか連絡を取る事が出来なくなる。
はじめの内はそれでも良いと思っていたが、一度愛する者の肌と粘膜の熱さを知ってからは、物足りなくなってしまった。
試合中は競技に集中するも、それが終わってからの頭の中は、如何にして2人きりになるかという思いで一杯になってしまう。
否、
表彰台でハグをしたついでに互いの耳元で囁いた言葉は、それ以上に単純で露骨なものだったのだ。
「用意出来てっから」と、エレベーターの中でぶっきらぼうに告げてきたユーリの言葉に、礼之は今にも暴発しそうな理性と股間の膨らみをどうにか堪えつつ、表面上は平静を貫いていた。
しかし、ユーリが部屋のドアを開けた瞬間、愛する者を食らう勢いで唇を奪い、衣服をはぎ取る。
「ユリ、欲しい…」
「…っ、早く…」
口腔の粘膜を蹂躙されながら、ユーリも待ちきれないといった表情で、布越しに硬く充血している礼之の男根を撫で擦った。

身体の柔らかさを利用して屈曲位の体勢で攻め立てると、恋人の口から悲鳴が上がった。
しかし、それが苦痛ではなく快楽のそれを知る礼之は、ユーリの脚を少し揃えるように己の肩に担ぎ上げ、腰の動きを速める。
「気持ち、いぃ…お前のペ××が、俺の中で凄ぇ抜き差しされてる…」
「うん、ユリのいやらしいトコ、丸見え」
「もっと奥まで俺の中貫いて…もっと深く、深く…!」
会えなかった隙間を埋めるように互いの身体をきつく抱きしめ、礼之の雄が何度目かの射精を迎えると、ユーリの括約筋がまるで一滴残らず搾り取るかのように、きつく絡みついてきた。
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