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【YOI男主】裏・小話集【R18】

第1章 裏・小話集


『静と動』(ヒゲ×純)


強烈な刺激と快楽に、純は荒い呼吸を繰り返す。
防音仕様のオーディオルームのソファに膝乗りになりながら、背後から藤枝に攻め立てられた純は、上半身と股間の昂りを背もたれ部分に押し付けられていた。
愛する男の肉棒と、ソファカバーの布地に己の前後を刺激され続けた純は、「バスタオル掛けておいて良かったわ」と、妙に所帯じみた考えが一瞬だけ頭をよぎったが、間もなく藤枝に突き入れられて絶頂を迎える。
「…ゃ、そんな激しく動かんといて!僕、今イったばっか…あぁっ!?」
しかし、そんな純にお構いなしに、藤枝は更に激しく腰を動かし続ける。
淫猥な粘着音と肉を打つ音、そして「もう堪忍」と懇願する純のすすり泣きの声が一頻り部屋の空間を支配した後で、藤枝も純の中に欲望を迸らせた。

インサートの有無に関わらず、純と藤枝は、割とコンスタントに恋人同士の営みをしている。
先日は珍しく純の方から誘いかけ、ベッドの上でスローセックスを愉しんでいた。
控え目だが、自分の背に腕を回しながら快楽の吐息を漏らす純の姿を、藤枝は満足げに見下ろしていたのだ。
しかし、今宵の藤枝は打って変わって激しい愛撫を恋人に施していた。
何故なら、
『リンクでジャンプする程負担かかる訳やないし、大丈夫や』
恋人同士になったばかりの頃、生々しい傷跡の残る純の膝が気になって中々実行に移せないでいた藤枝に、「この体勢が一番気持ちええから」と、恋人がねだってきた。
はじめはややぎこちなく抜き差しをする藤枝だったが、やがて純の口から漏れ出る声とこれまでにない締め付けに、彼が嘘を吐いていない事を実感すると同時に、得も言われぬ快感に身を震わせたのだった。

「そんなに良かったのか」
「ん。とっても…けど、まだ打ち止めには早いやろ?」
だらしなく身体をソファに預けたまま、こちらを振り返る黒い瞳は、未だ情欲の色を帯びていた。
そして、藤枝もまた再び股間に血が集まるのを覚えると、純の白い尻を両手で掴む。
否や、双丘の間から漏れ出た白濁を一瞥しながら、今度はゆっくりと昂りを、己の精液に塗れた淫靡な秘所に埋没させた。
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