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【YOI男主】裏・小話集【R18】

第1章 裏・小話集


『ケダモノな一夜(守道×オタベック)』


彼の部屋に足を踏み入れた瞬間、オタベックは背後から絡みついてきた腕に、靴を脱ぐ暇もなくその身を縛られた。
確かに「今夜は貴方の部屋に行きたい」と言ったのは自分だが、幾ら何でも性急過ぎやしないか。
「そんないきなり、部屋まで待…っ!」
「もう俺の部屋だよ。お互い忙しくて久々に会った君からお誘いを貰えて、冷静でいられると思う?」
体勢を崩し床に膝を着いたオタベックの首筋に唇を寄せながら、守道は彼の服を脱がしにかかる。
慌てて止めようとするが、刹那あらわになった背中に舌を這わされ、無防備な声を上げた。
「相変わらず、ココが一番敏感だね」
まだ性行為に恐怖を覚えていた頃、彼に執拗に背中を攻められた事を思い出して、オタベックは頬を染めた。
そうしている間にも、守道の愛撫はシャツを脱がせた背中から徐々に下の方へと移動して、オタベックのボトムにまで及び始める。
床を這って逃げようとするオタベックを引き寄せた守道は、彼の腰骨の辺りまでボトムをずらすと、仙骨の部分を吸い上げた。
強烈な刺激にたまらず悲鳴を上げたオタベックは、床に手を着いたまま脱力してしまう。
既に性器は正直過ぎる反応を示していたが、あえてそこには触れず、尻たぶや腰に噛みついたり抓り上げてくる意地悪な恋人に、いつしかオタベックは冷たい床に顔を着けながら、熱くなった下半身を無意識の内に揺らし始めていた。
快楽に溺れ始めた恋人の喘ぎを聞いた守道は、オタベックの身体を仰向けにしてボトムを引き抜くと、興奮を抑えられない様子で彼の上にのしかかる。
だが、
「駄目…だ」
「何で」
不機嫌そうな守道の問いに、オタベックは「こんな床の上じゃ、身体を痛める」と返す。
暫し眉を顰める守道だったが、シーズン中の恋人の事情を思い直すと、彼の身体を己の肩に担いで歩き始めた。
ベッドの上に軽く放り出されたオタベックは、直後眼前に佇む恋人の姿に、ゾクリと身を震わせる。
「もう待ったなし、だ。…いいね?」
「あ…」
守道の地を這うような囁きと、下着からはみ出すほど勃起している彼の怒張に、オタベックは欲情に塗れた吐息を漏らしながら、自ら脚を開いてケダモノと化した男を迎え入れた。
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