• テキストサイズ

【YOI男主】裏・小話集【R18】

第1章 裏・小話集


『濡れる青と緑』(礼之×ユーリ)


何度も名を呼ばれ、同時に自分の中に肉の楔を打ち付けられたユーリは、熱に浮かされたように瞳を閉じかけた所で、きつく抱き寄せられた。
「目をつぶらないで。僕を見ていて」
興奮を抑えられない表情で見下ろす礼之の青い瞳が、ユーリの緑色のそれを捉える。
「僕の大好きな、白樺の若葉の色だ。そんな綺麗な君の濡れた瞳が、僕を見上げてる」
「…相変わらずくっせぇ台詞。それに、言ってる事とやってる事が、随分違ぇんだけど」
自分の内部を圧迫する礼之の雄をダイレクトに感じながらも、ユーリは努めて不敵な笑みを浮かべた。
「僕は、いつだって君の望む事をしてるつもりだよ。今も僕が抜き差しする度、僕を逃すまいってユリのココがキュウキュウに締め付けてくるんだ…ホラ」
「ぁ…っ、あっ、あぁっ!」
ユーリの太腿を己の肩に乗せた礼之が、先程よりも深く腰を進めると、堪え切れずにユーリの口から声が漏れる。
「潤んでる、僕の大好きなユリの瞳が、若葉が露に濡れたみたいに…僕のユリ。愛しいユリ」
うわ言のように呟きながら、礼之もまた蕩けた表情で、本能のままにユーリの中で抜き差しを繰り返した。
礼之の望むまま、ユーリもまた情欲に濡れそぼった視線を向ける。
「…お前の目も、濡れてるぞ。欲望丸出しのエロ侍のクセに、天気の良い春の空や、海みてぇな色してんだな」
「何気に詩人だね」
「お前のが伝染ったんだよ、きっと」
ぶっきら棒に返すユーリに、礼之はそれでも嬉しそうに口元を綻ばせる。
「じゃあ、もっともっと濡れちゃおうか。いっそひとつに融け合ってしまいそうな程」
「…お前のせいで身体のナカも外もグッショリなのに、まだ足りねぇのか?…礼之」

そんな青と緑の濡れた瞳で見つめ合い囁き合った後間もなく、礼之はユーリの内で、そしてユーリは礼之の腹に絶頂の飛沫を迸らせた。
/ 20ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp